駆け足イラン

イラン:バム・シラーズ・イスファハン(1999年8月19日〜8月25日)


Arge Bam

イランには7日間のトランジットビザで入国した。ビザの延長も1回につき5日間しかくれないらしい。そういうわけでイランは駆け足となった。

 

国境のパキスタン側ザヘダンで出会った旅行者植田君とともに国境越え、イラン側のミルジャワからザヘダンまで乗合トラックの荷台に載ってやって来た。

そこで食べたチキンの煮込みはトマトベースでヨーロッパを感じる味だった。

西に来たんだ…、そんな実感が湧いてきた。

私たちはバスに乗り継ぎ、そのまま一気にバムまで駒を進めた。

 

今にも人が出てきそうなArge Bumの街並み

バムではいきなり不愉快な思いをさせられた。中学生くらいの子供が私の足元に唾を吐きかけてきた。もちろんそいつの頭を思いっきり引っ叩いてやった。

その後も10代くらいの少年数人がヘラヘラ笑いながら後をついて来たりした。嫌な町だ。

チェックインしたのは『Ali Amir Guest House』。別館の庭で皆で囲んで食べる夕食は楽しく美味しい。水不足のため洗濯禁止などの制限があり(私は知らなかったのでシャワールームで洗濯してしまった)、賛否両論の宿だったが、私は気に入った。

翌日は植田君と共にArge Bamへ。期待通りだ。遺跡としての価値は分からないが、保存状態の良さは今でも人が住んでいるかのようだ。

併設されているチャイハネ(喫茶店)も雰囲気が良い。涼しい店内で遺跡を見ながら飲むチャイはまた格別だ。気のいいマスターが冷蔵庫から干したナツメヤシを出してきて振舞ってくれた。干し柿のようにとろりとした甘さだった。

 

ペルセポリス

ケルマンで植田君と別れ、私はシラーズにやって来た。ペルセポリス観光の拠点でありながらなぜか旅行者を見かけなかった。

シラーズは夜も明るく賑やかだ。灯りというものはなぜこれほどまでに安心感と安らぎを与えるのだろう。夜の散歩が楽しく感じたのはバンコク以来かもしれない。カオサンが懐かしく感じられた。

ペルセポリスを見学しているのもイラン人ばかりだ。日陰がほとんどなく暑い。当時の王の権威を強調した彫刻が多かった。

併設されている博物館は残念ながら休みだった。皆隣の売店で買ったアイスクリームを食べながら休んでいる。イランはアイスクリームの美味しい国だ。

 

メイダネ・イマーム

イスファハンでは久しぶりにたくさんの日本人と出会った。その中にテヘランで語学留学をしている女性がいた。

イランでは女性に対してはたとえ旅行者であってもチャドルという黒いだぶだぶの服やマント、あるいはロングコートなどの着用を義務付けていた。チャドル姿の日本は初めて見た。

暑いイランでのチャドルはやはり辛いらしい。当然半袖などない。一時は体調を崩したという。

イスファハンの目玉はメイダネ・イマーム(イマームの広場)。綺麗な広場だった。

この広場にはひとつの宮殿とふたつのモスクがある。全部見たがイマームの広場ひとつを見れば充分のような気がする。タイルで飾られた壁はとても美しかった。

 

このあとビザを延長しテヘランを経て出国した。入国から出国までの間わずか1011日。ほとんど夜行バスとホテルを1泊おきに繰り返した。広いイランでは短すぎた。イランを満喫する間もなくトルコへ駆け抜けていった。




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