小琉球。この名前に惹かれてこの島までやって来た。 高雄近くの東港から高速船で結ばれたこの島は、島全体が珊瑚でできているという。 港に着くと宿の客引きが集まってきた。しかしどこも1,000元(約34US$)前後と高い。港の近くを歩き回り、交渉してやっと400元(13.6US$)の宿を見つけた。普段泊まっている宿よりもかなり高いが、物価の高い台湾のそれも観光地では仕方がない。とりあえず、シャワー・トイレ・TV・A/Cが付いているので納得することにした。 それほど大きな島ではないので、できれば自転車で周りたかったが、レンタ・サイクルが見つからない。いるのはレンタ・バイク(原付)ばかりだ。自慢じゃないがバイクなど乗ったことがない。 仕方がなく観光バス(といってもワゴン車だが)で周ることにした。でも、これが一番手っ取り早い。
珊瑚でできているため島には洞穴や奇岩などが多い。なかでも花瓶岩はこの島の目玉だ。 島巡りの最後が花瓶岩だったが、それは宿から歩いていけるところにあった。なんだか損したような気分だ。 島巡りが思ったより早く終わったので、グラスボートにも乗った。 沖に出るとそこには別世界のような珊瑚礁が広がっていた。色とりどりの美しい熱帯魚もたくさん泳いでいる。
台湾ではさまざまなお茶やミルクシェークが街角で売られている。なかでも私は木瓜牛奶(パパイヤ・ミルクシェーク)が好きだ。 夜、その木瓜牛奶を飲もうと宿の近くの茶屋に行ったが、そこには木瓜牛奶はなく、別のお茶を飲むことにした。 その店は10代くらいの女の子が一人で店番をしていた。その子がお茶を持ってくると「日本に興味があるから話がしたい」と言ってきた。話すのはいいが私はそれほど中国語ができるわけではないので筆談することにした。中華圏はこれができるのでありがたい。 彼女は蔡淑苓(Zai Su Lin)といい、15歳だという。地元の人は小琉球とは言わず琉球といっている。
15歳らしく日本の芸能界や流行に興味を示していた。 筆談をしていて驚いた。なんと、ひらがなの“の”が日本と同じ助詞として使われているのだ。中国語では「私の鞄」は「我的包」となるが、それを「我の包」と書くのだ。看板などでも良く見かける。自国の文字が異国で日常的に使われている。なんだか不思議な感じだった。 私は今まで地元の人と自力で親しくなるということはほとんどなかった。前回の旅でベトナムなどにたくさん友達ができたのも、コミュニケーションのうまい友人のタク君がいたからだ。 しかし、今回は相手が日本への興味を示してくれたこともあったが、なんとか自力で親しくなれることができた。少し自信がついたような気がした。 |
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