チベット高原を降り、シルクロードに入った私は、万里の長城の西端、嘉峪関にやって来た。 窓の外には砂漠が広がり、時折ラクダの群れを見かけるとシルクロードに来たという実感が沸いてくる。 初日に行った嘉峪関長城博物館は1室しか開いておらず、ひどく損をした。 翌日は自転車を借りて嘉峪関と万里の西端、万里長城第一墩に行くことにした。 ホテルで貸し自転車を選んだ。サドルがかなり高かったので直してくれというと担当のオヤジは「工具がないから直せない」という。
嘉峪関はアトラクションのコーナーもあるほど観光化されている。城壁に上ると長城はさらに西に延びている。この先が西端だ。
嘉峪関を出て万里長城第一墩をめざした。係員に道を尋ね、自転車を走らせた。 ところが、教えられた道を行くとだんだんと長城から離れていく。途中まで引き返し別の人に聞くと今度は違う道を指差す。その道を行くが、全く長城は見当たらない。 また別な人に聞くとまた別な道を教えてくれる。一体どうなっているんだ。 色々な道を試してみるが一向に辿り着かない。 後で知ったのだが万里長城第一墩に続く道はなく、その道のないところを通っていくらしい。分からないはずだ。 万里の果ては遠く辿り着けず。「また、おいで」ということなのだろうか。 |
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