万里の果ては遠く

中国:嘉峪関(2000年6月26日〜6月28日)




嘉峪関

チベット高原を降り、シルクロードに入った私は、万里の長城の西端、嘉峪関にやって来た。

窓の外には砂漠が広がり、時折ラクダの群れを見かけるとシルクロードに来たという実感が沸いてくる。

初日に行った嘉峪関長城博物館は1室しか開いておらず、ひどく損をした。

翌日は自転車を借りて嘉峪関と万里の西端、万里長城第一に行くことにした。

ホテルで貸し自転車を選んだ。サドルがかなり高かったので直してくれというと担当のオヤジは「工具がないから直せない」という。

万里長城−嘉峪関を示す石碑
貸し自転車屋で工具がないなんて聞いたことがない。冗談じゃない。これじゃ乗れない。日本語でかなりきつく言うとオヤジは泣きそうな声で「没有〜」といいながらも、どこからか工具を持ってきた。あるんじゃないか。ところが今度はネジがなかなか回らず四苦八苦している。それを見かねてそばにいた若い公安がやってきてオヤジに代わって直し始めた。今度はすぐに直った。試乗してみるとブレーキの効きが悪い。それを言うと嫌な顔ひとつせずブレーキも直してくれた。OKというと公安は笑顔を見せた。

嘉峪関はアトラクションのコーナーもあるほど観光化されている。城壁に上ると長城はさらに西に延びている。この先が西端だ。


この先に万里の果てがあるのだが…

嘉峪関を出て万里長城第一をめざした。係員に道を尋ね、自転車を走らせた。

ところが、教えられた道を行くとだんだんと長城から離れていく。途中まで引き返し別の人に聞くと今度は違う道を指差す。その道を行くが、全く長城は見当たらない。

また別な人に聞くとまた別な道を教えてくれる。一体どうなっているんだ。

色々な道を試してみるが一向に辿り着かない。

後で知ったのだが万里長城第一に続く道はなく、その道のないところを通っていくらしい。分からないはずだ。

万里の果ては遠く辿り着けず。「また、おいで」ということなのだろうか。


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