一路順風

中国:広州(2000年5月30日〜6月4日)



香港でビザを取った私は翌日早々と中国に入った。予算的にも香港での長居は辛かった。

以前も泊まったユース・ホステルのある沙面の周りはすっかり変わっていた。

ドミにはマッタリと過ごす関口君と、アクティブに動き回るサオちゃんという対照的な2人がいた。楽しそうな日本人がいるだけで随分と居心地が良くなる。

今回、広州に来たのは前回知り合った李麗明(Li Li Ming)に会うためだ。しかし、私は肝心な彼女のポケベルの番号を控えてくるのを忘れてきてしまったのだ。幸い住所は持っている。とにかく手紙を書いて出した。うまく会えるだろうか。

 

2日後、夕食を買いに近くのコンビニに行っている間、私に電話があったという。フロントには伝言が残っていた。麗明からだ。

そのメモの番号に電話をかけた。中国語で電話などしたことがない。それに本人が出るとは限らない。恐る恐るダイヤルし、出た相手にとりあえず名前を中国語読みで言ってみた。

麗明本人だった。それから片言の中国語と英語で彼女が8時半に沙面まで来てくれるという意思の疎通だけで軽く5分はかかった。

約束の時間から30分ほど過ぎた頃再び麗明から電話があった。近くの白天鵝賓館にいるという。

麗明だ。2年前と変わっていない。少し暮らし振りが良くなっているようだが。

私達は白天鵝賓館の喫茶店に入り筆談を交えて話した。しばらくすると彼女の友達の伍海欣(Wu Hai Yin)もやって来た。明日海欣の家で夕食をご馳走してくれるという。

3人で遅くまで話し、翌日また会う約束をして別れた。

 

翌日、再び3人で合流した。マクドナルドへ行ったり、ウィンドウショッピングをしたりと暑い広州を歩き回った。


李麗明(左)と伍海欣

麗明は午後から仕事のため戻って行った。そこからは海欣と飲茶しながら筆談を中心に話した。彼女も日本の芸能人を良く知っていた。日本のドラマも好きらしく『東京愛情故事、『美麗人生』などと書いていた(ちなみに前者が『東京ラブストーリー、後者が『ビューティフル・ライフ』のようだ

6時頃、海欣の家に招かれた。家の方達が温かく迎えてくださった。7時には麗明もやってきて皆で食事となった。初めて食べる中国の家庭料理は、どこの店で食べるよりも美味しく感じた。

礼を言って麗明と帰路についた。海欣は私達がバスに乗るまで見送ってくれた。

バスの中私が明後日桂林に行くことを告げると、彼女は紙に“一路順風”と書いて私に見せ微笑んだ。


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