1ヶ月振りに敦煌に戻ってきた。 初日に泊まったホテルでは泥酔して寝相の悪い奴(中国人だった。中国では中国人と外国人が同じ部屋にいるのは違法なのでは?)が隣にいたので、翌日飛天賓館に移った。これが正解で日本人がたくさんいた。そのほうが落ち着く。 7月に行った鶏湯面屋に今回も行ってみた。店のおばさんが「まだ帰ってなかったの?」と言ってきた。憶えていてくれたようだ。1度行っただけなのだが、私が日本語の「暑い、暑い」を教えたことなどを同行した中国語のできる越河さんにしきりに説明している。
敦煌観光のメインは中国三大石窟のひとつで世界文化遺産にもなっている莫高窟だ。しかし、その入場料は86元(約10.5US$)もするという(60元と言われた人もいたらしいが)。その値段は飛天賓館のドミの4倍以上、饅頭なら172個食える値段だ。路線バスは無く、さらにこれにツアーバス代かタクシー代がかかる。 莫高窟に限らず中国の観光地の入場料は物価に対し非常に高かった。また、路線バスでは行けない所が多く、その場合はツアー形式となる。
トルファンでもツアー料金と入場料を併せるとバカにならない金額となり、星見ツアー以外は観光を全てボイコットしていた。旅を長く続けるためには日本円に換算した旅などできなかった。それに、高い金を払って観光するよりもドミやカフェで旅行者と話しているほうがずっと楽しい。私はそのために旅をしているのだから。
敦煌のもうひとつの目玉は鳴沙山という砂丘だ。砂丘といっても山と呼んでもいいほど大きかった。『月の砂漠』をイメージでき、私はこちらのほうに興味があった。 鳴沙山にも30元という料金設定がある。砂漠になぜ入場料が必要なのか不可解だが、まだ許容範囲だ。
前回は月の砂漠を見ようと日の入り直後に行ったのだが、その時間は月が出ていなかった。今回はそのリベンジだ。 夏休みシーズンとあって総勢13人で自転車を借りての大編隊となった。 自転車を駐輪所に停め、足を砂にとられながら砂丘を登った。ちょうど夕日が砂漠の彼方に沈むところだった。 やがて闇が迫り、星がそして月が出てきた。月の砂漠が目の前に広がる。 月夜の下、私たちは狸の如く盛り上がっていた。それもまた楽しいことだ。 |
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