雪蛍

中国:大理(2000年9月18日〜9月26日)



麗江をハジメ君と共に出発した。フミオ君が見送ってくれた。

景洪に向かうハジメ君はそのまま下関まで行き、私は大理で途中下車した。

バス通りから馬車に乗り、MCAMekhong river Culture & Art center)にチェック・インした。ドミには中国人らしい人が一人いたが、翌日出てしまい、またしてもドミに一人になってしまった。これはシングルに泊まるより寂しい。


復興路

大理はラサで一緒だったのりちゃんとZOMのお勧めの町だ。私も2年以上前から行きたいと思っていたところだ(実は2年半前、会社員だった私は毎年恒例の夏の旅の行き先として大理を計画していたが、直前で人事異動に遭い休みが取れなくなり、それが仕事を辞める大きな要因となった。しかし、麗江があまりにも馴染んでいたせいか、大理はなかなか馴染めなかった。思ったより日本人が少なかったのもその要因だろう。

日本食レストランも多く溜まり場になっているところもあり、私も毎日足を運んだ。そこには日本人がいつも何人かで喋っていた。決して閉鎖的な雰囲気という訳ではないが、なんとなく入りづらかった。


沙坪の月曜マーケット

そんな時、普段旅行本くらいしか読まない私だったが、退屈しのぎにカシュガルでまきまきさんに貰った『雪蛍』という本を読んでみた。ハードボイルドという私には縁のないような読み物だった。

ところが、読んでいるうちにすっかりハマッてしまった。面白い。疾うに忘れていた読書の楽しみが甦ってきた。読書って楽しい。とても読破できないと思っていた500頁を軽く超える分厚い小説を3日程で読んでしまった(私にとってはとても速い。最後は朝方まで読み耽ってしまった。

 

ドミにやっと人が入ってきた。しかも、日本人だ。その後、アメリカ人とベトナム系アメリカ人も来た。人がいるとほっとする。2人のアメリカ人は日本で働いたことがあり、日本語が上手だった。ベトナム系の人はベトナム語も話せるらしい。これは、ベトナム語を教えてもらえるチャンスと思っていたら、一度も会話のチャンスが無いまま翌日早朝に出ていてしまった。残念だ。

 


青果の屋台

復興路の街並みも私は好きだった。その一角に『檸檬樹』という喫茶店があった。私の好きなLemon Tree』という歌の中国語名が檸檬樹だったSha la la』の中国語版『幸福快車』とともにこの歌も私は中国語版が好きだ。

それでその喫茶店がずっと気になっていたのだが、大理を離れる前の日に行ってみることにした。他に客はいない。店内にはクラシック音楽が流れていた。とりあえずアイスコーヒーを注文する。これが思いがけず美味かった。入ってよかった。

気が付けば私はすっかり大理が好きになっていた。


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